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真ちゃんのこと


しんちゃん

幼稚園からの幼なじみ

わたしの家の近所 歩いて3分の場所
彼の祖父が書斎用に建てた小さな一戸建てに 彼は両親と生活
真ちゃんは一人っ子

幼稚園のときだけ同じクラスだった
2人して 時々同じ女の子すみれちゃんを泣かせて先生に叱られた

彼女が途中で転園したときの喪失感をいまでもジョニは覚えている
1度だけ彼に意地悪されてジョニは泣いた

同じ公立小中学校だったのだが 一度も同じクラスにはならなかった

会えば立ち話はするが いっしょに遊んだ記憶はない
長身 小さいころから 足長

ジョニよりさらに小顔で 長い睫毛

モデルにもなれるほどのイケメン
女の子よりきれいな、エキゾチックな顔立ち

彼の父親は映画雑誌の編集者
そうとうの放蕩オヤジだった

真ちゃんの母が、父の出張中 机のカギを壊してみたら 引き出しのなかには 全裸美女と抱擁の父の画像がいっぱい詰まってたらしい

彼の母親は太めでグラマラス 大きな瞳 ややタレ目、色白 柔和な笑顔がチャーミングだった

自分は覚えていないが
どうやら 彼の母親の乳を生で触っていたらしい

我が母がときどき言う
「あなたが幼稚園のとき、真ちゃんのお母さんが ね

『ジョニちゃんは わたしのところにすーっと駆け寄ってきて そーっとブラウスの下に手を忍ばせて わたしのおっぱいをさわるの

で わたしが『どーしたの、ん?』ってみつめると なんにも言わずに走っていくのよ』って笑ってたわよ~」

我ながら 小さいときから 将来を見据えて 乳タッチをしてたのかな~

中学で野球部のピッチャーだった彼
絵に描いたようなヒーロー

バレンタインデーのときにいっしょに下校
「ジョニ 、おすそ分してやんよ」とカバンのなかを開ければ、 彼がもらった様々なデザインのパッケージのチョコがぎっしり

モテるやつは違うな と しみじみプライドを傷つけられたジョニ


それぞれ違う高校に進学してからは 半年に1度 道をすれちがうくらいの疎遠な仲に

まもなくジョニは国立の医学部へ
彼はフリーのカメラマンに

アルミニウム製のカメラ箱を肩から下げた真ちゃんは相変わらずカッコよかった



社会人になった彼は 中古の深紅のアルファロメオを駆っていた
燃料タンクの補給キャップは壊れていて 子供にいたずらされ彼は困っていた

東京から大阪への出張のときには その車で、東名高速ではなく 国道一号をずっと走った と語る
そのほうが運転が上手くなるから という理由だった

わたしがはじめて新車を購入したときに たまたま駐車場の前を通りがかった彼が わたしの車を試運転

「いい車だね さすが名車  でも 必ず! そのうち ぶつけるよ 」
人が高揚した気分のときに ヤなことを言って 本当に嫌味なヤツだ と腹立たしかった

それから まもなくジョニは電信柱をはねるのだが・・


彼の母親の訃報を耳にしたのが15年まえ

それから数年後 真ちゃんが亡くなった と母から聞いた

先月 2015年5月 小学生のとき以来 彼の自宅の前を通りがかった

家に人の棲んでいる気配がない

家のまえの横向きの駐車スペースには 古タイヤは1本 放置されたまま

朽ちた木製の表札
真ちゃんの両親のなまえ 真 真ちゃんのつぎに女性と男性のなまえ もある

錆びた赤い郵便受けから はみ出た郵便物が数通
いちばん最新の日付は 2007年だった


だれも 8年間 この家には寄りつかなかったのか

萌えるような生命力を感じる5月

ツツジやサツキの咲き乱れるなか 彼の自宅だけはモノクロームの空間
ポツンと取り残され廃墟に


なにがあったか知らないが 諸行無情 盛者必衰 をひしひしと感じた









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