スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

眼科医になった幼稚園児



陽が傾き過ぎて影が間延びした11月下旬の午後四時

患者が途切れて医師がいちばん ひまを持て余す時間帯

コンタクトレンズの処方箋をもらいに来た30代前半の かわいい雰囲気の母と 付き添いの年中さんの、男児が診察室へ


さっさと母親の診察は終わったのだが・・・

おチビさんがスリット(細隙顕微鏡 顔を載せ おでこ をつけて 黒目を診察する機器)に興味津々


ジョニが話しかける



「好きな女の子いるの?」





「うん」


「あら あなた いまはいない って言ってたじゃない?」


天然二重瞼の、マスクした母親が目を見開いて問いただすが母親の問いかけには反応せず

遠慮がちに、そーっとスリット細隙顕微鏡のスイッチを触ろうとする



「さわってみたい?」

とジョニー



「うん」




大きくうなづく


でジョニ 自分の両手の平に消毒用エタノールをかけ 児童の両手を片方ずつ 両手で包み込むようにして消毒してから・・



「ここ押してごらん」


とボールペンで示す


小さな右の人差し指で、ちょん とIN
と書かれたスイッチを押す

スルスルっとテーブルがスライドして短くなる


「すげぇ」



目を丸くして、驚く



「ぢゃ 今度は ここを押して見て」


わたしがとなりのボタンを右手で示す



「うん」



こくっ とうなずくやいなや

まるでプリンを食べるときのようなキラキラした目で

OUT のボタンを押す


テーブルがまた彼の方にスライドして伸びてきた

こんどは母親の座っている椅子をフットスイッチを踏んで上下させ

母親の身体が持ち上がるのを確認


最後は わたしが彼を抱き上げて膝の上に座らせ顕微鏡をのぞかせる

患者の顔が置かれるあたりにジョニの左手をかざす



スリット光を斜めから照らし


「わたしの手が大きくなって見えている?」彼に訊いてみる


「すげぇ 手のしわまで見える」



すっとんきょうな彼の口調



母親とわたしは大爆笑


彼は好奇心を大いに満たされたようだ

母親との会話になった


「わたしも子供のころ、母が毎週 病院に通っていたので 病院が遊び場でした

特に母の記憶によると、わたしは皮膚科の男性医師に可愛がられていたみたいです

まさか大人になってからも毎日 病院に通うなんて あの当時は夢にも思ってなかったです」


とジョニー



園児の母親も



「ずいぶん 息子の遊び相手になっていただき ありがとうございました

病院でこんな体験は初めてです うちの子も忘れないでしょう」




うれしそうに微笑んで会釈


で どちらともなく


「まるでキッザニアの眼科 みたいだったですね」

とうなづきあった



彼は

(病院が楽しいところ)


って少しは思ってくれたかな?




slit_lamp_mircoscope.jpg
細隙顕微鏡








スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

Johnny Dep

Author:Johnny Dep
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
フリーエリア
↓ハピタス 無料登録はこちらから出来ます☆ ここから登録で30ポイントプレゼント
日々の生活にhappyをプラスする|ハピタス
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。