スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

左頚静脈に発生したグロムスGLOMUS腫瘍の患者を診察



先日 たいへん貴重な良性腫瘍の患者を診察した

大半の患者ではこの腫瘍は爪に発生するが、頭頸部のグロムス腫瘍の発生頻度は年間に1000万人に1名と言われる

新宿の伊勢丹まえを歩いていてアルマジロに遭遇するくらいの確率だ



といってもジョニ、脳外科医ではない

たまたま ほかの主訴でわたしの外来を受診し 既往歴を教えていただいたところ この腫瘍の話題になった

この患者の左耳の後ろを縦に 一文字に20cm の切開線が走る

首の太い静脈、頚静脈にできたグロムス腫瘍で 最初は聴力が落ちたので、地元の耳鼻科医を受診、そこから地元の赤十字病院の耳鼻科→脳外科を経て この私大医学部病院の脳外科へと紹介されたもの


入院先の東京、信濃町の大学病院でも 脳外科教授の Y先生が入院中 つきっきりで毎日 患者のもとを訪れたようだ

「ずいぶん親切にしていただいた」と患者は恐縮するが それはちがうだろう

稀な症例なので学会に症例報告する際の詳細なデータと回復までの記録を克明に追いたかったのだろう

また 患者の一部プライバシー、個人情報が学会内部で公表されることになり、患者への同意を取り付けるときに備え、この教授は『いまのうちから患者に親切にしておいたほうがいい』 との判断が働いた可能性もある


事実 患者の摘出標本はすべて保存されているようだ

患者は左の聴覚の改善を期待しての入院と手術だったが 2013年10月19日現在、聴覚は麻痺したままで まったく手術による改善は見られない  とのことだ

ジョニーなら


脳外科学会への症例報告、臨床病理学会、それから 術後の経過の発表 耳鼻科学会 などで 3 本は医学論文が書けそう


稀な症例なので LANSETランセット NATURE ネイチャー や SCIENCE サイエンス など国際医学雑誌への投稿機会にも恵まれそうだ


Y教授が退官するときに上梓される、 彼の業績集のなかでも 今回遭遇したグロムス腫瘍をテーマとする論文はひときわ 脳外科学会、耳鼻科学会でも注目されるだろう

Y氏自身も患者に 「これは非常に珍しい症例」 としみじみ語っている



患者の経過は教授やスタッフが驚くほど順調で 現在患部への放射線治療を経て経過観察中とのこと

ま、良性腫瘍だから 放射線への感受性は低く、効果は期待できないだろうけどね

それに 頚静脈でラッキーだっただろう 総頚動脈や 内頚動脈などに発生しなかったのは不幸中の幸い と考える


また一つ ジョニーは患者から勉強させてもらった





(以下引用)




グロームス (グロムス) 腫瘍 (glomus tumor)


グロームス (グロムス) 腫瘍 (側頭骨内)の手術についてTOP>>Menu>>グロームス腫瘍の手術

 化学受容体である傍神経節 (glomus body)が発生起源と考えられている、非常に血流に富む良性腫瘍です。
 日本語では傍神経節腫や化学受容体腫瘍 (chemodectoma)などと訳されています。
 頭頸部のグロームス腫瘍の発生頻度は年間に1000万人に1名と言われ、聴神経腫瘍の約100倍まれという
 ことになります。40-50歳代の女性に多い (男:女=3:7)とされています。
 カテコラミンを産生するものが1-4%あると言われ、その場合は高血圧・頭痛・発汗過多・動悸などを呈する
 ことがあります。


頭蓋底グロームス (グロムス) 腫瘍の分類

 発生部位は主として、鼓室内・頸静脈球部・頸動脈小体・迷走神経があげられますが、
 ほとんどが鼓室型 (glomus tympanicum tumor)か頸静脈球型 (glomus jugulare tumor)とされています。


グロームス (グロムス) 腫瘍の局在と進展具合

 Fischの分類
   ・Class A: 鼓室内に限局 (すなわち鼓室型グロームス腫瘍)
   ・Class B: 鼓室と乳突洞に進展するが頸静脈窩への進展なし
   ・Class C: 頸静脈窩から下方・上方・外側・内側へ進展 (すなわち頸静脈球型グロームス腫瘍)
   ・Class D: 頭蓋内進展を示すもの   
 

グロームス (グロムス) 腫瘍の症状

 拍動性耳鳴や難聴、耳痛
 顔面神経麻痺 
 下位脳神経症状 (飲みこみの障害や声嗄れ、頸部の筋肉の萎縮など)


頭蓋底グロームス (グロムス) 腫瘍の診断方法

 耳鼻咽喉科で鼓膜を介して赤黒い腫瘍が透見されて発見されることが多く、
 側頭骨CT、造影のMRIで腫瘍の進展具合を確認し、血管撮影で確定診断されます。


グロームス (グロムス) 腫瘍の治療

 基本的には手術が第一選択として奨められますが、無症状ないしは軽微な症状の場合には経過観察が
 行われているのが現状です。
 手術が危険性が高い場合や、手術で残存した腫瘍などに対して放射線治療が行われる機会も増えてきて
 いますが、この腫瘍に対する放射線治療の長期成績はないので、その点を十分に理解する必要があります。

http://plaza.umin.ac.jp/KOHNO/Glomus%20tumor.htm











スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

Johnny Dep

Author:Johnny Dep
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
フリーエリア
↓ハピタス 無料登録はこちらから出来ます☆ ここから登録で30ポイントプレゼント
日々の生活にhappyをプラスする|ハピタス
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。