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オーベンの訃報

今年もあと3週間を切って ジョニのところにも 灰色に縁取られた喪中はがきが ちらほら舞い込むようになった

そのなかで わたしをおどろかせたのが 眼科研修のときの指導医 H先生の家族からのもの

彼には3カ月世話になった

68歳での永眠 とある
最近では ずいぶん若年での逝去だ
悪性腫瘍か 脳血管障害なのか 血圧がずいぶん高そうな印象があった

差出人には 奥さまと娘さんの連名

彼女の姓は 母親と同じ ってことは娘は30すぎても独身かよ
生意気な子だったから 婿とりしたのかな

それにしては ダンナの名前は書いてないし・・・

とか 余計な詮索は置いといて・・・


このセンセイ 医局では名物の色モノのドクターで


毎週2回は キャバ通い 自分の配下の研修医も必ず連れて行く

稀代の食道楽


横浜周辺の美味しいモノは 知り尽くしていた

鎌倉の フカヒレの名店 K この店ではじめて ジョニ フカヒレだけでお腹を満たした

ウナギの老舗 国産鰻の白焼きの ほくほくした美味さを毎月 堪能できた

『きょうは白焼き 焼きすぎて 1つ余ったから どうぞ食べてください お代はけっこうです』

と店主 自ら白焼きをお座敷まで持参してきたことも


いきつけの寿司屋で 活車海老の握りを摘まむ楽しさ
剥き身を噛みしめると硬いのだがほのかに甘い

生きているときの車海老の尻尾は虹色に光り美しかった

一度だけ 『お代を多く頂きすぎました』
と 店の小僧さんが 病院まで返金に訪れたことがあった 




ただ一つだけ 彼の伴をしていて 苦手なことが・・・


彼はキャバクラ王子だったのだ

週2回 かならず お気に入りのキャバへ
帰宅は深夜2時を回ることも

ぜんぶ 薬屋のカネ


ジョニはキャバが苦手なので閉口した
タバコの煙 おとこを値踏みする、ホステスの冷徹な目線 口説くことしか眼中にない、血走った目のレベルの低い男たち

こいつら みーんな嫌い

乃木坂のまいりんを崩した顔のホステス千春が
指名もしていないのに ジョニたちの側に我が物顔で常に着席

となりに座るなり

『なにか面白い話をして』

ジョニ『バカヤロウ 客がカネ払うんだから おまえが 面白い話をしろよ』
というと

むっ として 千春は顔を横に背けたまま


あまりの彼女のワガママぶりに 次の訪問から 店のマネージャーにはなしをつけて

毎回 ジョニたちの席には そのときに いちばん新しい女の子をつけさせることにした


H先生はなにも言わなかったが

遊びなれた新宿・四谷の不動産屋の息子の ハゲ医者Yが

『おい ジョニ 毎回 指名を変えるのはキャバ遊びのルール違反だぞっ』

と うめいていたが 金庫番はジョニ
とうとう ジョニのほかの病院への移動まで この方式を貫いた

べつにジョニ キャバに来たくてきたんぢゃないし

いまだにキャバには一度も行かず 接待でのご招待もお断りしている


H先生は ホステスの手の指の化膿創の切開を眼科外来で行い 女性スタッフの総スカンを喰らっていた

あと 不思議だったのはいつも 医師たちに
『だれか うちの奥さん 殺してくれませんか?』と真顔で発言していたこと

肥満体で醜顔のH には勿体ないくらいの美人妻だったのに

とうとう 願望叶わず 彼のほうが 奥方より先に黄泉の世界に旅立ってしまった



たぶん H先生は 自由奔放で制御不能なジョニのことは 嫌いだったと思うが・・・

賀状だけはきちんと毎年ジョニのもとへ届いた


たぶん 強烈な印象を彼の脳裏に刻んでいたのかも・・・


ホステスたちが ジョニのせいで キリキリ舞いさせられるのを眺め 楽しそうに肩を揺すって笑ってたから

わたしの、美味しい食べ物を求める執念こそは 彼からの指導の最大の賜物かもしれない
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